黒瀬くんの恋模様。
「んー?」
耳元で最近流行りのドラマの主題歌が流れた。
重いまぶたをあけて何が起こったのか見てみる。
あぁ、そうだった。
最近着信音変えたんだっけ…
耳元においてあった携帯を見ると澤口文香と映っていた。
どうしたんだろう…
時計を見るとまだ6時。
私は不安な気持ちをぐっと押し込めて電話に出た。
「ふみちゃん?」
『涼!!!!』
焦ったようなふみちゃんの声が聞こえてきた。
「どうしたの?」
『ハルが…ハルがいなくなった!!!』
「え?」
ハル先輩がいなくなった…?
『私ねあの病院にお姉ちゃんの友達がいて…さっき病室にハルがいないって連絡が来たの…』
そこまで話すとふみちゃんは黙る
『また…ハルがいなくなる…』
そしてすすり泣く声が聞こえてきた。
「と、とにかく!みんなて探そう!ね?みんなに連絡するから一旦切るよ?また連絡するから!」
そして私はみんなに連絡した