黒瀬くんの恋模様。




「ハルせんぱーい!!!!」



「ハルーーー!!」




電話で一通りみんなに説明すると、私とふみちゃんで学校付近を、麗子サンと早坂くんで病院付近を、黒瀬くんが中学の地元を探すことになった。




「ハル…どこにいったのよ…」




そう言うふみちゃんにいつものふみちゃんらしさなんて無かった。



一晩泣いたのか目は充血し腫れていて、慌てて出てきたのが見て分かるくらい髪も服も乱れていた。




そして昨日からたくさんのことがあったせいか、ハル先輩のことが心配なせいか顔色が悪く見るからに調子が悪そう





「ふみちゃん…無理しちゃだめだよ?」




私が何度そう言っても





「ハルを見つけなきゃ…今度こそハルを離すわけにはいかないの」




それだけを繰り返していた。





「もう!ほんとにどこいったのよ!!!」




学校の周りをぐるっと一周して、校門前に戻ってきたとき



「あれ?」




私は何か違和感を感じた。






…ここ、なんだかいつもと違う?
















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