黒瀬くんの恋模様。






「ハル先輩気を付けて」



「あぁ、うん。」




ずっと屋上にいるわけにもいかず、私たちはこっそりと学校を出ることにした。



もう少しすれば先生たちも学校にやって来るだろう。



どうやって学校に入ったのかハル先輩に聞いたら




「あー、俺の親父理事長だからさ。周りには内緒な?」




なんて言われてしまって驚いたけど、お説教は無さそうで安心する。





「…んむー」



少し眉をひそめて唸ったふみちゃんにハル先輩は足を進めるのを一旦やめた。




ふみちゃんはハル先輩の腕の中で気持ち良さそうに寝ている。





そんなふみちゃんの寝顔をハル先輩は愛しそうに見つめていた。





































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