黒瀬くんの恋模様。





「…んむ~」



黒瀬くんのキスはとろけるように甘くて、初めての私でも上手いんだ、と分かるくらい気持ちよかった。





そりゃ…経験豊富だもんね





そう考えて少し不安になる




「涼」



甘い甘いキスも終わり、黒瀬くんが熱のこもった目で私を見つめる。





「お前は早坂の時から不安を溜め込むくせがあるから、思ったことはちゃんといえよ?俺はお前一筋なんだからさ」



心配そうに私を見つめる黒瀬くんに胸が暖かくなる。




「…大好き」




他に言いたいことはたくさんあったはずなのに、結局まとめるとこの一言になってしまった。




「俺も。離れんなよ」





そう言いながらぎゅっと抱き締めてくれた黒瀬くんを抱き締め返す





「うん…。なにがあっても黒瀬くんと一緒にいるよ」






私の言葉に柔らかく微笑んだ黒瀬くんを見て思った。




なにがあっても黒瀬くんと一緒にいよう。



私から離れるなんて絶対できない



「…黒瀬くん?」




ん?と顔を近づけてきた黒瀬くんの唇に軽くキスをする。



「これからもよろしくね?」



真っ赤になる黒瀬くんと照れてへへへと笑う私






黒瀬くんの恋模様がいつまでもそんな二人でありますように。





-fin-


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