黒瀬くんの恋模様。




「文香のそーゆーのもうなれたしさ。」


口ではそう言うけど、やっぱり少しは傷付いた。



こっちはLINE送るのにだって少し緊張してんのに、簡単にやめるんだもんな



まぁ、そんなんが好きだからしょうがないんだけど。




それより…




「お前はなんかあったんだろ?」




涼の肩が揺れた。


あぁ、悪い何かがあったんだな




「たいしたことじゃないんだけどね?付き合ってから、冷たいの」



無理に口角を上げながら話す涼に胸が痛くなる。



まだここに来るようになってから数日だけど、すでに涼を妹のように大切に思っていた。




「どんな風に冷たいの?」




「そんなに大したことじゃないんだけどね、LINEの返事がうんだけだったりとか、そんな感じだよ」




少し目を伏せる涼の頭を撫でる。










< 28 / 174 >

この作品をシェア

pagetop