黒瀬くんの恋模様。
「…っ」
それから私は出来るだけ涙をこらえて、うつ向きながら帰った。
…黒瀬くんに会いたい
私、どうしたらいいの…?
早坂くんが好きだよ
でも、早坂くんは違うんだって
ねぇ、黒瀬くん。
私はどうするのが正解なの?
頭を撫でて安心させてよ…
大丈夫だよって微笑んでよ
バタンッ
家のドアを閉めた瞬間、こらえてた涙がいっきに溢れでた。
「…っく、うぅ…黒瀬くん…」
あぁ、やっぱり黒瀬くん
あなたが居なきゃ、私はダメみたい
怒っちゃってごめんなさい
いつも、何の力にもなれなくてごめんなさい
これからはちゃんと話聞くから
ふみちゃんと黒瀬くんが付き合えるように、全力で協力するから
だから、
私が明日がんばれたら、また頭を撫でてください…