黒瀬くんの恋模様。





「あ!涼おはよう」



「…おはよう早坂くん」


昨日が金曜日だから今日は土曜日で



休日なら寝ている朝の10時に、私は近所の公園に来ている。


一般的に言う、待ち合わせのために。


「涼、かわいいね」


早坂くんは私のことを下から上へなめ回すようにみたあとにそう言った。



「…ありがとう」


早坂くんのことを考える余裕のないまま選んだこの白いワンピースを気に入ってくれてありがとう。



ちなみに化粧の力がなければ、私の顔は酷いことになっていたけど褒めてくれてありがとう。



…いつからこんなに嫌な女になったんだ…



「早坂くんもかっこいいね?」



自分を少しでもいい女にしたくて、少しお世辞を言ってみる。



スッとした長い足が目立つジーンズにPコート
、みたいな優等生っぽい服装ってゆう私の理想の彼氏像とは真逆な格好…



そういう人だって分かってて好きになったのは私だもん




…あの話を聞くまではね。



私はひきつりそうな顔をどうにか笑顔にした。








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