黒瀬くんの恋模様。
絶対に謝って元通りに話せるようになったら、涼に告白する。
そう、意気込んでたんだけど…
「ふーみーかー。涼は?」
「うるさいわね!公欠よ!」
文香の言葉に俺はうなだれた。
涼が公欠と言って学校に来なくなって、かれこれもう3日。
そのせいで文香の機嫌も最悪だ。
そして毎日涼のことを聞きに来る俺に八つ当たりする…それがここ最近の日常。
「あんたがあんな態度とるからよ!!!!!早く謝ってきなさいよね!!!!」
「いって!!!」
文香の蹴りは何年たっても痛い。
俺は涼が来なくなってから毎日この蹴りを受けている。
…俺だって、早く謝って許してもらいたい。
それよりもまず涼に会いたい。
顔を見たい。
涼…俺どうしたらいいんだよ…