今日も今日とて限りとて
「ねぇ、………秋?私、ここにいるよ?」


そう言っても、秋に聞こえるはずもなく、ただただむなしく私の声が響くだけだった。

それでも私は秋を呼んだ。呼び続けた。

秋も、私を呼び続けた。


「無駄だよ。」





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