今日も今日とて限りとて
結局無言。喋れるほど気力が残っていない。

まぁ、この人の場合喋らなくてもいいだろう。

入口近くの椅子に座っていたあの人は、そばまできて飲み物を差し出してきた。

それを無言で受け取り勢い良く飲む。

500mlのペットボトルの半分まで一気に飲んだ。

歌いすぎて喉がカラカラだったから。


「大分上手くなったな。」

「………………。」





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