今日も今日とて限りとて
口々に三人が会話をする。

勝手に言ってろー。

私はモテないぞ。


「へー、やっぱ花谷モテるんだ。可愛いもんなっ」


唐突に彼が言い出した。

一瞬自分の耳を疑う。

それでも、紛れもなく、彼は私のことを可愛いと言った。

キラキラ切らした眩しい笑顔でこっちを見て、確かに可愛いと言った。

ふーん、私って可愛いって思われてんだ。

顔に出てないかな。

心の中で一人ガッツポーズ。





< 241 / 295 >

この作品をシェア

pagetop