今日も今日とて限りとて
この学校はブレザーなので、この学校の生徒ではない。

ただ、何十年か前はセーラー服だったと聞いたことがある。

彼女はきれいな顔でこっちをみると、


「さようなら」


声は聞こえなかったが、口がそう動いた。

一筋の涙が彼女のほほを伝う。




< 49 / 295 >

この作品をシェア

pagetop