何度も。

それから、服を見に行ったり
コーヒー飲みに行ったり
そんな楽しい時間は
あっという間に終わっていった。

「じゃ、事務所に送るわー。
俺と一緒ってなったら
るいちゃん嫌でしょ?
俺は10分後くらいに
行くからねー♪」と言い
事務所まで送ってくれた。


その日も予約が
既に3件入っていた。

休む暇なく
あたしはいつものように
仕事をした。

3本の仕事を終える頃には
日付が変わる前だった。


事務所に帰ると
れいくんがそこには
居た。

目が合うと
「おかえり。お疲れ様。」

仕事の顔のれいくんだった。



「おつかれさまです。
ちょっと近くの友達の家に居るので
仕事入ったらまた
連絡してください。」

そう言って
事務所から
出ていこうとすると玄関先で

「どこ行くの?
なんで、事務所嫌なの?」
焦るれいくん。


「いや、ちょっと予定が
あったから。」

と言い
あたしは、出かけた。



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