何度も。
彼。
一本目の仕事が終わり
事務所に戻ると
「るーいー、寂しかったぞ。」
っと、聞き覚えのある声。
「え?」
振り返ると
満面の笑みで、あたしを見ている男。
「れいくん、来てたの?
お疲れ様。」
斎藤 玲二(さいとう れいじ)
あたしのお店のオーナー
そして、あたしと一緒に
暮らしてる人。
それは、みんなには
秘密。
でも、れいくんは
お構いなしに
抱きついてくる。
こんな奴。
それをあたしは
たまに、可愛いとか
思うから
重症なんだろう。