恋音
そして、あたしは罪悪感を覚えた。

結華は普段泣かない子。

そんな子が泣くなんて。

あたしのせいだと思ったから。


「ごめ…ん。ごめん結華。耕輔はあげられないよ」

「いいよっ★えへへ。少しはわかってたよ。さや、なんか耕輔クンの話すると、おかしいもん!だから、結華はさやの友達卒業!今日から、親友だよっ♪」


結華は笑顔で言った。

ごめんとしか言いようがない。

そんなあたしに、親友でしょ?って聞いてくる。

あたりまえだけど、そう言えないんだ。

弱虫なあたしだから。

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