恋音
好き…?

スキ?

「好きですよ…」

「そっか…。でも俺、ずっとずっと。好きだから。別れてもずっと好きだったし、耕輔といるのみるとすごい腹立った…。さやかが好きな、証拠だよ?」

「でも、耕輔とあたしは付き合ってるから・・・」

「嘘だよ…」

「え?」

嘘………???

「耕輔との恋は偽りだよ。さやかは俺としか恋出来ないんだよ!?俺と、さやかは運命なんだから・・・」

あのとき、まだ付き合ってるときに聞けたら、どれだけ嬉しかっただろう。

今は、嬉しく思えないけれど。

ギィィィイ。

屋上の扉が開く。

耕輔がいた。

泣きそうな目で、見つめてた。
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