恋音
「ふふふ…。あはははは!!バカな女。あんたはね、あたしに利用されたの。今まであたしのために働いてくれてありがとね。」

「あたしは、先輩が好きなだけじゃない!!」


姫はずっと、ずっと…、涙を流しながら訴える。


「あははっ!もう今さら遅いわ。先輩はあたしの虜だもの。ねぇ。セ・ン・パ・イ」

「―――――ッ」


先輩は嫌がってる!


唇をかみしめ、後悔の面影があった。


先輩の瞳は少しうるんでるように見えた。
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