恋音
「あ、俺達?俺達さ、見回り一緒だから打ち合わせ~」

「あ…。そうなんですか?さっさようならぁ~」


先輩と話せてうれしいのか、顔を真っ赤にして逃げる。


「えへへっ。姫ってさ、ホントのお姫様みたいだよね」

「そう?俺はそうでもないと思うけど?」


じっとあたしを見つめて言う。

照れてあたしは顔をそむく。

それをみて、先輩は茶化すように、


「何?照れてんの?」


って聞くけれど、あたしはそれこそ恥ずかしくて、


「もう、予礼なりますよ~」


って話をそらした。
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