恋音
教室に戻ると、麻姫があたしの椅子にすわっていた。


「あーーーーっ!麻姫!なんであたしの椅子にすわってんのぉ?」

「いいじゃない。今日はあんたに用があるんだし。」


相変わらず、麻姫は偉そうにしゃべる。

なんでそんなに偉そうなんだかなぁ…。


「さやか、あんた何かあたしに隠しごと、してなぁい?」

「えっ、あっ、いや…。別に?なんでそんなんなわけ?意味わかぁんないんだけど?」


なんて、麻姫みたいに偉そうにしゃべったりして?

麻姫は不機嫌そうにふんっと鼻を鳴らし、別にいいけどさ。と言った。


「最近先輩おかしいのよ。あんた先輩のこと脅してんじゃないわよね?」

「んなわけないでしょ!あんたとは違うっ!好きだから脅すとか…。違うと思う!」


麻姫の言い方、腹立つ!

あたしがなんでそんなことしなきゃなんないのよ!
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