恋音
あたしは、麻姫の思い通りに動かされてしまったのかもしれない。

別にそんなこと。

なんってことはないのに。

あたしは、選んでしまった。



悪夢への…道を―――。



「…ぃ。ご…めん、な、さい!」


とぎれとぎれに話すあたし。

やっぱりか、という顔であたしをみる大空翔。
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