ドンマイ
「ちょっとお話聞かせて頂いてもよろしいでしょうか。」

「はい…」

「えーと被害者と仲はよいですか?」

「仲いいと言うか… 話したり連絡は取ってました。」

「犯行時刻に近い時 通話してましたか?」

「はい…電話してる最中、殺されてました。」


この言葉から、刑事も黙っていた。


「分かりました。では…」

ふぅぅ~と腰を降ろした。

あんなにも深刻な空気に触れたのは初めてだった。

当然だろう。

人が一人死んだのだから。


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