ドンマイ
「私…会う…!」

「ぅえ!?沙来本気で言ってんの!?」


晴田に会って止めるんだ。


復讐なんか止めさせるんだ。

私は教室を飛び出して屋上へ向かった。


晴田晴田晴田晴田晴田…


屋上を見渡したけれど姿を現さない。

「晴田ァ!いるんでしょ?出て来てよぉ!」
叫んでも晴田は出て来ない。

『何の用?』

しわがれた声とともに少女の影が出て来た。

「お願い!復讐なんてやめてよ!佐藤さんを返してよ!」


『うるさい偽善者め…私の事は何一つ気にかけなかった癖に…お前はあんな奴の味方をするのか!?』


またあの時と同じ悲しい目。
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