ドンマイ
「それはごめんなさい!!でも…でも…復讐はよくないよ!」


「ウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイウルサイ!」


「…」


「あんたなんかに私の苦しみなんて分かんない癖に…」


そう言って晴田は姿を消した。


やっぱり佐藤を殺したのは晴田なんだ…!


トボトボと教室に入る。


「ねぇ…沙来無事だったの?」


「どうしよぉ!どうすればいいの!晴田は 復讐をやめないって!そうなったら藤本君や里沢さんも…!」


私は真美の肩を揺らして必死に訴えた。


「沙来落ち着いて!」

先に声を出したのは里沢だった。

「そうだよ沙来… 今日の放課後皆でお参りに行こう?謝れば許してくれるって!!」

そうだよね。


私は戸惑いながらも皆でお参りに行く事を決意した。


放課後―


「ここが…晴田のお墓…!」

なんだかよく行くひいおばあちゃんのお墓参りとは全然空気が違う。


自分がいつ殺されるか分からない。


皆そう考えてるから。


「晴田…今までごめんなさい…お花持ってきたよ。お願いこれで許して…殺さないで!」

里沢が泣き崩れた。


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