ドンマイ
「あなたは佐藤が死んだ時、キーは晴田加奈子といってましたよね?
私は晴田加奈子の話など一切していないのに。」

「・・・」

「貴方は晴田が犯人だって事を知られたくなかった。でもそれでは晴田が重い十字架を背負っていかなければならない。だから暗号に忍ばせた。」

「・・・」

「昨日、あなたは騒ぎを聞きつけてやってきた・・・といいましたね?でも真夜中の学校で誰もいない。私は騒いでましたけど、一人の騒ぎにパトカー
を走らせるほど、警察は暇じゃないでしょ?」


「・・・」

「貴方は前もって学校にいて、謎を解いた時・・・現れた。それはいつでも私に話しを聞けるからでしょ?娘の暗号の謎の・・・貴方の名前は澤田ではなく・・・晴田健吾」

「その通りだ。」

「お願いいます。警察に全て報告してください。」


「あはは・・・もう遅いさ!死んだ人間が人をころしたなんて誰も信じないさ。
俺は死ぬ・・・そして全ての謎を闇に葬り去るんだ!」

ダァァアン・・・

銃の鋭い音とともに晴田健吾は息を引き取った。

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