ドンマイ
その日からクラスはおかしくなっていた。

当然だろう。

私はまだ目の前で起きてる事が信じられなかった。

「ね…ねぇ…これ…」

クラスの学級委員が一枚の封筒を持っていた。

それを読み上げると

『私は死にますが生きます。

怨霊となります。

後悔しても無駄です。
貴方達が私のペンダントを壊した事

今までのイジメの事。

貴方達は『ドンマイ』と言っていました。

ドンマイの本当の意味は 《気にするな。》と いう意味です。

でも気にしない事などできる訳がないと思います。
では私は飛び降ります。


せいぜい今までの事でも悔やんで下さい。

さようなら

晴田加奈子』
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