君恋 ~あの夏の記憶~
「「だぁーー‼︎疲れたー‼︎」」
つい夢中になりすぎて気づけばもう外は暗くなっていた。
「ごめんな、結奈。暗くなっちまった」
「別にいーよ。中学ん時はいつも真っ暗ん中帰ってたし」
「でも危ないでしょ。結奈ちゃん家どこらへん⁇」
ほんとにだいじょぶなのに…
あたしが家を教えると、先輩は同じ方向だからと言って送ってくれることになった。
「じゃあ、また明日」
校門を出て少ししたところの分かれ道で陽斗とは別れた。
「ねぇ、結奈ちゃん。まじでマネージャーのこと考えてくんない⁇」
「だから言ってるじゃないですか〜。あたしは高校では遊ぶんですって‼︎」