君恋 ~あの夏の記憶~
決意
家に帰っても、先輩の言葉が頭から離れなくて今までにないくらい悩んだ。
いつもだったら絶対にこんな悩まないだろうけど…
なんていうか先輩のバスケに対する姿勢に惚れた。
あのチームの、先輩達の力になりたいって思った。
でも……
あの時の記憶があたしの邪魔をする。
あたしの心はバスケを拒絶する反面、バスケを何よりも求めている。
例えあの時の記憶があたしの邪魔をしていても、あたしは先輩達の力になりたい。
あんなにもバスケが好きな人たちを勝たせてあげたい。
勝ってほしい。
そんな思いを胸にあたしは眠りについた。