君恋 ~あの夏の記憶~
…ドキドキ⁇
…他の女といたら胸が苦しくなる⁇
「あ、る…。
でもあいつだけはあり得ないよ」
そう自分に言い聞かせて頭をブンブン振っていたら、愛が詰め寄ってきた。
「誰々だれー⁉︎やっぱり広瀬君⁇それとも他の人⁈」
興味津々と言った感じで聞いてくる愛に言葉を誤魔化すことができずに、言わされてしまった。
「…桐谷、先輩」
「へぇ、びっくり‼︎でもあの人モテるから早めに捕まえなきゃダメだよ⁈」
愛さん…それは無理っすよ……。
でもあたし…先輩のことが好きなんだ。