君恋 ~あの夏の記憶~




「まぁ、今付き合ってるんだからいいけどね。それと結奈、桐谷先輩じゃなくて颯って呼んでよ」




颯…名前で呼ぶなんて恥ずかしぃよ////




「は、颯先輩ってなんか呼びにくいし、別に桐谷先輩でいいでしょ‼︎」



「ダメ‼︎先輩もつけなくていいから‼︎次桐谷先輩って呼んだら無視するから」




は、恥ずかしぃのに…。




「颯って言ってみて⁈」



顔を覗き込むようにして言われて、自分でも顔が赤く染まるのが分かった。




「ほら、早く‼︎」と急かされる。



あたしの顔を覗き込む先輩の顔がいつもと違くて可愛くて胸がキュンとした。




「は、颯…////」



顔を真っ赤にしながら呼ぶと「よくできました」と、短くキスをされた。




「もうっ」と怒ってみるけど実際はあたしもちょっとだけ嬉しかったりした。







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