君恋 ~あの夏の記憶~
「颯、ほんとはね…颯以外男に見えないからって言った…////」
あたしが顔を赤くしながら本当のことを言ったら、颯まで顔を赤くしてあたしを抱き寄せた。
「颯もモテるんでしょ⁉︎あたし以外の女とイチャついてたらビンタするからね」
「俺だって結奈以外女に見えねぇーよ」
あたし達は、誰もいない裏庭でキスをした。
いつもよりもさらに深くて甘い、とろけるようなキス。
なかなか離れない唇に息が苦しくなって口を開くと、颯の舌が入ってきた。
しばらくして、唇が離れた時にはあたしの息は完全にあがっていた。
「ハァハァ…苦しいよ」
「ごめん、結奈が可愛すぎて我慢できなかった」
そう言う颯にあたしは「バカ」と小さく呟いて、颯の胸に顔をうずめた。