君恋 ~あの夏の記憶~
隣の人
「おはよー」
今日は時間に余裕を持ってしっかりと来た。
あたしやればできる子っ♪
愛がいなくて暇してたら隣の人からガン見されてた。
「なんか用⁇」
「いや…お前さ、昨日バスケ部いたじゃん⁉︎入んの⁇」
「入んないけど⁈」
「えぇー‼︎なんでだよー⁉︎
青海って入部当初からエースとして活躍してて無名だった藍沢中を3年かけて全中準優勝まで導いたすごい奴だろ‼︎
俺さぁ青海のバスケめっちゃ好きでよく試合見に行ってたんだよ‼︎
でも全中の決勝戦だけは試合近くて練習してたから見に行けなかったんだよな」
「うぅーん…そうだけど…
あたしちょっと色々あってバスケできなくなっちゃったんだよね…。
情けないけど今はボールが怖い」
ほんと…最悪だよね。
逃げてるだけだってわかってんだけどな。
「そっか…じゃあ俺バスケ部入るから今度見に来いよ」
「うん…楽しみにしてるね」