極道の男につかまって
「ただいま」


珍しく、龍雅さんははやく帰ってきていた


「あぁ、バイトはどうだったか?」


「皆さん、すごくやさしい方ばかりで楽しかったです!」


「そうか、ならよかった」


龍雅さんはホッとしたように、顔がやわらかくなった


「警備の方は健でよかったか?」


「はい、でも、健さんに悪いですよ」



「いや、でも念のためだ。それに、お前は俺のもんだから、命だって狙われる可能性が高いからな」


そっか、私、龍雅さんの・・・・・・・・彼女になったんだった


そう思うと、顔が熱くなった


「なに?もしかして、誘ってんの?」


それがわかったのか、龍雅さんは意地悪そうに言ってきた





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