野球観戦&セクシー・リップ
ゲームはもう半分を過ぎていた。
電光掲示板を見上げると、3対0で青いユニフォームのチーム(隆太のお気に入りチーム)が勝っているみたいだった。
「やりぃっ!」
隆太が自分のことのようにガッツポーズをして、私も嬉しくなった。
私達の席は角っこで、人の膝の前を遠慮しながら通らなくて済んだ。
ラッキー♪
私が通路側に座る。
デイゲームで陽射しは結構強い。
澄んだ青空は気持ちいいけれど、紫外線が気になるので、私はショルダーバッグから日焼け止めと黒い長手袋を取り出した。
「あっ、すいませーん!」
早速、隆太は私の方に身を乗り出すようにして、ビールの売り子さんを呼ぶ。
ビールのタンクを背負って下の通路を歩いていたアイドル顔した女の子が、飛び切りの笑顔を見せて、こちらにやって来た。