大人限定の恋

「分かった、ありがとう」

私はそう言うと、重い腰を持ち上げる。


1分ほどで社長室の前に着くと、ドアをノックした。


いつもここに来ると気分が悪くなる。


「失礼します」

中に入ると、社長が回転式でフカフカの椅子に座っていた。


「そろそろ別れてくれた?」


「…はい?」


社長の言葉に耳を疑う。

別れてくれた?

って…どういうことよ。
< 372 / 393 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop