私にはとどかない

先生のこと

「桃ぉ…聞いて」
「えっ？何、葵顔真っ赤にしてんの？」

恋すると悩みも、増えるんだね。

「あのね、桃ちゃんと聞いて！あたし、先生のこともっと、いろんなこと知りたいの！」

あたしはモジモジしながら桃そう言った。

「ただそんだけ！？」
「そんだけって、難しいことぢゃん！！」
「ごめんってー！あはは！それなら任せなぁ！」「そんな簡単にできること？」
「聞くだけぢゃん！」

桃ったら恥ずかしいとかないのかなぁ？

「えっ、だって彼女いるか？とかそんな簡単に聞けないよ…」
「葵わかってないなー！あたしがいるぢゃん！あたしが聞いてあーげーるっ！ねっ？」

やっぱ桃ってやさしいなぁ。
だから、桃は好き！

「ほんとにっ！？」
「ほんと！だって葵の初恋だよ？協力しないなんてありえなーい！」
「ありがとぉ！桃大好き！」

あたしは、うれしすぎて桃に抱きついた。

「葵ったらー！」

うれしいよっ！
こんな最高の友達をもっててあたしは、幸せだよね！




その日、桃は南先生に彼女とかいるのか聞いたけど何も教えてくれなかったんだって。