青い残光【完】
そして待ちに待った試合の日。
きらりさんから動きやすい服装、そして絶対に運動靴で来いと念を押された理由が分かった気がする。
そしてユニフォームとタオルは買った方が良いと言われた理由も納得だった。
「こ……こんなとこだったんだ…。」
初めて来たわたしは何も知らなかったけれど…驚愕だった。
試合中に途切れず応援を行い、歌いながら飛び跳ね続けるのは当然のこと……
試合前にも応援は行われた。
応援歌……「チャント」と呼ばれる歌には、独自の振り付けも決まっているらしく、それを覚えるのも大変だった。
大声で選手の名前をコールしたり、歌を歌ったり飛び跳ねる。
それはとてつもなくキツかった。
だけれど楽しかったこともあった。
点が入ると、知り合いかどうかは関係なく隣の人とハイタッチをしたのは新鮮だった。
試合中は迫力があって怖いと思っていたけれど、周囲のサポーターは意外と優しかった。