青い残光【完】
突如浮かんだ可能性に、わたしは冷や汗が噴き出した。
そんなわたしのグルグルな心中は知らず、須賀先生はニッコリと笑った。
「いや、そんなことないぞ!むしろマネージャーは大募集中。去年はマネージャーが入らなくてなー…今は3年しかいないんだよ。」
先生の答えに、わたしは一瞬頭が真っ白になった。
じゃあ、わたし………
「マネージャー、なれます…か?」
「おう、よろしく頼むな!出来れば明日から来てくれると嬉しい。先輩には俺から言っとくから。」
「……ハイ!!ありがとうございます!よろしくお願いします!」
須賀先生にぺこりと一礼すると、わたしは足早に職員室を出た。
嬉しい。
嬉しい!
嬉しい!!
わたしは、自分自身の衝動を抑えられなくて、駅まで走った。
走った。
息が切れても走った。
本当に限界だと思った瞬間、わたしは足を止めた。
喉が乾燥して痛い。
息切れが辛い。
それでも、理由ない爽快感と嬉しさでいっぱいだった。
この学校に合格できた時よりも何倍も今、嬉しい。
早く明日にならないかな…。
ゼェゼェと激しく息切れする自分を落ち着かせながら、そう思った。