青い残光【完】
本当はきらりさんから聞いて知ってる。聞くまでもなく、そんなことは知っている。
だけれど……彼の言葉で聞きたかった。
「……うん。今も、付き合ってるよ。」
彼は、突然の恋バナに一瞬で照れたみたいだけど答えてくれた。
分かり切った答えに、動揺なんてしない。
わたしが本当に聞きたいのは…この先。
ギュッと、拳を握った。
「あの……わたしが高校生の時、梅さんに告白したの覚えてくれてますか…?」
「…あー…と、…うん、まぁ……」
肯定しているものの…反応からして、わたしが告白したこともあまり覚えていないらしい。
わたしは、喉が詰まっているかのような息苦しさに気付かないフリをした。
苦しい。……辛い。
だけれど、あの時のわたしには…こうすることでしか前に進めない気がしていたから。
彼の言葉で、この恋にトドメを刺してほしいと……。
「わたし、今でも梅さんのことが好きです。……チャンスは、ありませんか…?」