青い残光【完】
「……ぅ、ううっ……」
下を向けば涙が地面にボタボタと落ちていく。肩が震え、力が入らない。
鼻水もダラダラ出てくる。
漏れる嗚咽を、止められそうになかった。
悲しい。
哀しい。
それでも……彼が初めて振り返ってくれたことが、嬉しかった。
彼がこちらを振り返ってくれたのは……最初で最後だった。
後にも先にも、この1回だった。
そうして、わたしの2回目の告白も……実ることはなかった。
彼を諦めるべき時がきたのだと…理解していた。
だけれど、そう思ってはいても……簡単に想いを捨てることは出来なかった。
悲しくて、苦しくて……2週間くらいは眠れず、食事が喉を通らなかった。