青い残光【完】
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明日が来るのはとても遅く、翌日になっても放課後がとても待ち遠しかった。
授業中も、ずっとそわそわしてしまっていた。
最近、よく話すようになった隣の席の子から「なんかソワソワしてるけど、なんかあんの?」と、聞かれた…。
それくらい、わたしは放課後になるのが楽しみだった。
そして、やっとお待ちかねの放課後になった。
わたしは、嬉々として教室を出ようとしたけれど、ふとあることに気付いた。
…あ。
放課後になったら、どこに行けば良いのかな…?サッカー部の部室…?
とりあえずジャージは持ってきてみたけれど……。
どうしようか悩んでいると、教室の入り口から大きな声がした。
「ねぇー!あたし、人を探しにきたんだけどさー」
誰に話しかけているのか分からなかったため、教室にいた全員の視線が声の元へと向かった。
教室の入り口に立っていたのは、明らかに上級生の女の先輩だった。
髪の毛の色が明るい茶色で、気が強そうな感じがする。
……ちょっと怖そうな人がきた。
誰を探しに来たんだろう…。