青い残光【完】
彼はこの一年間で、チャンスを掴み着実にキャリアを積んだ。
そしてチームメイト、監督、サポーターの信頼をしっかりと勝ち取っていった。
彼が注目されるたびに嬉しかった。
彼の知名度が上がることが、自分のことのように誇らしかった。
試合を重ねるにつれ、ポジションを確実なものにして…彼は主力の一人へと成長した。
そしてチームは勝利を重ねた。
彼が初めて得点した日の喜びは、今でも忘れられない。
彼の笑顔が見られるたびに…わたしは幸せを感じた。
その年、チームは2部リーグ優勝を果たした。
長くチームを支えた選手やサポーターは涙し、わたしはその様に深く感動した。
こんなにも一生懸命で、涙を流せることがあるのだと感銘を受けた。
翌年からの1部リーグに、誰もが胸をときめかせていた。
【碧】