青い残光【完】
それから1年と少し。
わたしは彼の試合や練習風景を見ることはかなわなかった。
あの試合以降……彼を気遣った部員たちは、試合観戦の日には彼の所属チームを選ばなかった。
わたしも、あの試合後の気まずさを思い返すと「行きたい」とは言い出せなかった。
わたしは、彼の成功を祈ることしか出来ないまま過ごしていた。
実はわたしは彼の連絡先を知らない。
彼女がいたこともあり、聞きにくさや恥ずかしさで先延ばしにしまくって……結局聞けなかった。
連絡先を聞いておけばこんな時に彼を元気付けられたかもしれないのに…何度も後悔した。
だけれど、欠かさず情報収集はしてきたから彼のことはちゃんと把握出来ている。
毎日ホームページを見て、試合結果などはちゃんと確認している。
きらりさんも、ちょくちょく連絡を入れてくれていた。