青い残光【完】














無事2部リーグチームに所属し、プロになった彼も、順風満帆とは行かなかった。









入団したばかりだからだと思うけれど彼はスタメンはおろか、ずっと控えにも入れていなかった。



企業のサッカー部に入った頃のように、きっと今は険しい顔をしているんだろうと思う。








大学に入学して3ヶ月。
そろそろ大学にも慣れて落ち着いてきたわたし。





夏が近づいてきた頃……余裕も出来たし、梅さんが所属するチームの練習場に練習している様子を見に行ってみようかと思っていた。








練習場に行けば、練習が終わったあと出待ちしていればサインや握手などのファンサービスをしてくれる。



彼の時間さえあれば、少し話せるのではないかと思った。










わたしが彼を元気付けられるなんて到底思っていないけれど、彼のために何か出来るなら何でもしたいと思った。









そんな矢先だった。













「え……?」








わたしは彼の所属チームのホームページを欠かさずチェックしていた。
そこにリリースされた情報に、わたしは目を奪われた。









『梅田 大貴選手、期限付き移籍のお知らせ』

















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