青い残光【完】












「………。」







わたしは静かにノートパソコンを閉じた。
机の上のカレンダーと時計を見て、今からのスケジュールを考える。








今日は…夕方まで講義がある。

明日は講義は昼までだけど、3日後までに提出のレポートがある……。







あぁ、無理だ…。


彼には会いに行けそうにない。











きっと本当は、何もかも放り出せば行けなくはなかった。
今すぐ練習場へ行けば、きっと会えたに違いなかった。








だけど…それが出来なかったのは、えりかさんの存在がわたしの中で重くのしかかったから。



そして彼と話すことで、わたしは彼の眼中にないということをこれ以上思い知りたくなかったから。










今となれば……どれだけ傷つくことになっても、あの時行けば良かったと思っている。
わたしの過去は、そんなことばかり……。








それから翌日、予定通り彼は九州へと旅立った。














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