青い残光【完】
夏休みが終わり、わたしは九州遠征のお土産を渡そうときらりさんを呼び出した。
いつもメールをくれるお礼のつもりもあった。
実はきらりさんに会うのも、かなり久し振りだ。
今日は二人で女子大生に人気のカフェにやってきた。
時刻は午後3時。
二人でカフェラテを注文し、オシャレなテラス席で向かい合って座った。
わたしが渡したお土産に、きらりさんはとてもびっくりしていた。
「えっ、何このお土産……!?九州ぅ!?」
「ハイ!九州はお菓子のお土産がとっても美味しいらしいですよ!」
わたしは黄色い包み紙の、有名なお土産お菓子をきらりさんに手渡した。
きらりさんはパアッと明るい笑顔で受け取った。
「えっ、マジで?ありがと!……でもさー、何で急に九州なんか…………」
そこまできらりさんは言い、自分で答えが分かったらしく固まった。
わたしは、コクリと頷いた。
それだけで会話は成立した。
「瑠璃ちゃん…ほんとに…?」
「ハイ。梅さん、試合には出られませんでしたけど…元気そうでした。」