青い残光【完】
すっかり見慣れたホームページの新着情報には「梅田 大貴」の文字が目に入る。
わたしは風のような速さで、記事をクリックした。
記事の詳細を開いたわたしは、目が乾燥するくらいディスプレイをじっと見つめ、口をポカンと開けたまま固まった。
それは紛れもない、朗報だった。
『梅田 大貴選手、期限付き移籍満了のお知らせ』
彼は、九州への期限付きレンタル移籍が終わり、翌シーズンではもとのチームへと帰還することになった。
わたしは心底安心した。
もとのチームに戻ってこれなくてもおかしくなかったけれど、彼はちゃんと帰ってこれた。
彼のプレーをまた間近で見られる。
それはわたしに忘れていたときめきを与え、限りない喜びを与えた。
わたしは、シーズンが始まることを心待ちにオフシーズンを過ごした。
そして、ひとつ心に誓ったことがある。