青い残光【完】














もうすぐ春が訪れる2月。


チームの契約選手もほぼ出揃い、チームが始動し始める時期。








まだシーズン開幕まで1ヶ月ほどあるけれど、熱心なファンやサポーターは、普段の練習を見るためにチームの練習場へと足を運ぶ。









まだまだ寒い時期だけれど、選手たちは元気よく声を出し活発にトレーニングを行っていた。






選手のように動いていれば、そのうち身体があたたかくなるんだろうけれど、立ち見の人にそんなあたたかさなど存在しない。




そんな寒さの中、わたしはその練習場にいた。










まだ空気は冷たく、白い息がわたしを凍えさせる時期。


コートを着て、マフラー、耳あて、手袋をしてもまだどこかからすきま風が入ってくる気がする。
足元も寒すぎて膝が震えている…







思い立ったが吉日。
わたしは彼に会いに練習場へ行った。














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