少女は会長様♡
「おい小娘ども。黙って聞いていれば好き勝手言いやがって。誰にもの言ってんだよ」



水蓮が顕現した。


おぉ!ナイスタイミング!………じゃなくて‼︎

なんで顕現したの⁉︎


百万語を無理やり飲み込んでりあのとりまきの様子を伺う。




あーあ。放心してる。

まぁこれだけ神気を浴びれば当然だけど。


「え、な、なによそれ。どっから出したのよ⁈」


半ば半狂乱ね。
もぉ面倒だから水蓮に任せよ。


どーにでもなれ!


「寺本さん!一体なんなのよこれ!どっからだしたのよ!」


沈黙。



「ちょっと!聞いてるの⁉︎これ、人間なの?」


沈黙。


馬鹿なとりまき達も、水蓮が人外の者である事は分かったらしい。



そんなとりまき達に水蓮が冴え冴えと言い放った。


「言ったはずだ。誰に向かって口を聞いている。さっさと失せろ、小娘が。このことは他言無用だ。
もし誰かに漏らしたら、未来はないと思え」



「「「ひぃ!」」」

おぉ!逃げていきましたね‼︎
息もたえだえですね。うん。すっきり!



「ところで水蓮。勝手にでてきちゃダメでしょう?いろいろ面倒だから」


クラーンの存在がバレたらどうするんだ。


「なに言ってんだ。お前がちんたらしてっからだろ?それにそんなヘマはしない。あいつらにも他言無用って言ったしな。」



「私、一応主なんですけどね⁉︎


なんか言い方ひどくない?


てか、そーゆー問題じゃなくない?
とりまき達が黙ってるとは限らないし。」



「はいはい。分かったっての。さっさと生徒会室行くぞ」


反論を半ば無視されて、水蓮はさっさと生徒会室へと足を向けた。

end











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