少女は会長様♡
「ごめんっ!ちょっと遅れた。……?」



一触即発状態だった現場を朱鳥の登場がおさめた。



バッと一斉に振り向いた生徒会員の顔を見て朱鳥は唖然とする。


「なんで涙目なの?」


「じ、実は………というわけで」

生徒会員の説明を聞いた朱鳥の顔が渋くなる。



「あ、朱鳥、これはその。そうよ!総真が悪いのよ!」

「お、俺かよ⁈第一、叶美が朱鳥朱鳥ってうるさいのがわるいんだろ⁉︎」



またきゃんきゃんと喧嘩を繰り広げる2人。



(なぜだろう。もの凄くここから立ち去りたい)


この2人の喧嘩を止めるのはそろそろうんざりしてきた。


いつもは輝夜の役目だが寝ているから仕方が無い。




ぱんぱんと手を叩いて2人の気を引く。


「どっちも悪い。ちゃんとみんなに謝って」



2人とも納得してないようだったが、朱鳥がにっこり笑うと、

「ごめんなさい!」

と声を合わせて謝った。



「ハモってるしww。実は仲いいんじゃないの?」


「「そんなわけない」」



案外、いいコンビなのかもしれない。








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