少女は会長様♡
「随分面白そうな話してるわね」



とりまきの1人の言葉を聞いて頭の中で何かがキレる音がした。


「りあ様………!」



とりまき達の顔から血の気が失せて行く。


「寺本さんになにしたの?」

剣呑に眉を寄せて問うたあたしに、とりまきは狼狽えながら口を開いた。




「寺本朱鳥がりあ様のメアドを断ったのが気に入らなくて。
それでちょっと注意しよとして…」



「……誰が頼んだ?」


声がワントーン低くなる。


「…………」

沈黙したとりまき達をスッと睨む。



「誰が頼んだって聞いてるの。あたしがいつそんなこと頼んだの?

そんなことされても全然嬉しくないんだけど。

あたしに媚び売ってればいいなんて思わないで」



一方的にまくし立てると、あたしは学校を後にした。


end
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